概要
ここではHTMLのdiv,span,figureタグの使い分けについて学習します。
すべて画面上でグループを表現するためのタグです。
見比べてそれぞれの使い方の違いを感じ取ってください。
divタグ
役割&特徴
divタグはHTML文書内で意味的にまとまった範囲をグループ化するために使用されます。
まとまった範囲をグループ化するだけなので、タグそのもの、また囲まれた範囲内に特別な意味は発生しません。
classやidを記載することで、CSSでスタイルを適用できるようになります。
おもに範囲内の文字色を変えたり、余白を付けたりするときに使用します。
ブロック要素なので、囲まれた範囲は可能な限り幅いっぱいに広がります。
つまり囲まれた前後は改行されることになります。
使用例
<div>
<div class="bold">ここの文字を太字にする</div>
<div class="red">ここの文字色を赤にする</div>
</div>
spanタグ
役割&特徴
spanタグはHTML文書内で意味的にまとまった範囲をグループ化するために使用されます。
まとまった範囲をグループ化するだけなので、タグそのもの、また囲まれた範囲内に特別な意味は発生しません。
classやidを記載することで、CSSでスタイルを適用できるようになります。
範囲内の文字色を変えたり、余白を付けたりするときに使用します。
インライン要素なので、囲まれた範囲の前後が改行されるということはありません。
つまりspanタグを連続して記述しても、横並びになります。
使用例
<div>
吾輩は<span class="bold">猫</span>である。<span class="red">名前はまだない。</span>
</div>
figureタグ
役割&特徴
figureタグは画像や図表と、テキストなどをグループ化するために使用されます。
figureタグの中にfigcaptionタグを記述することで図表の説明などを表現します。
ブロック要素なので、囲まれた範囲は可能な限り幅いっぱいに広がります。
つまり囲まれた前後は改行されることになります。
使用例
<figure>
<img src="image.jpg" alt="ロゴ画像">
<figcaption>シャッチクンの画像です</figcaption>
</figure>
まとめ
特徴 | div | span | figure |
---|---|---|---|
主な用途 | レイアウトやセクションを分割してグループ化 | テキストの一部をグループ化してスタイリング | 図や画像、図表などを含むメディアの表示 |
アクセシビリティ | 通常のセクショニングには役立たない | 視覚的なスタイルには適しているが意味は持たない | 画像や図表の意味を明確にする |
タグのタイプ | ブロック要素 | インライン要素 | ブロック要素 |
デフォルトのスタイル | 可能な限り幅100% | 選択した範囲に合わせて幅が変動 | 可能な限り幅100% |
属性 | class, id, style 他 全般的に設定可能 | ||
使用時の制限 | なし | ブロック要素を選択した範囲に含めてはならない | imgタグやfigcaptionタグを選択した範囲に含める |
divタグとspanタグの違いは、囲んだだけで改行されるかどうかです。
またdivタグで囲んだだけでは、囲んだ範囲に意味を与えることができないので、他の適切なタグで記述できないか常に考えましょう。
画像ならばfigureタグで囲むのが望ましいですし、文章ならばpタグになります。
ヘッダーやフッター、サイドバーといったものは専用のタグがありますので、そちらを使用するようにしましょう。
divタグが少ないコードのほうが、他の開発メンバーが見た時にわかりやすくなります。
またspanタグで文字を強調したい場合はstrongタグの使用を検討しましょう。
他の開発メンバーはもちろん、検索エンジンにも重要な記述だと知らせることができます。