CSSで文字を装飾する

CSSで文字を装飾する方法はいろいろありますが、ここでは必ず使うであろうfont-family, font-size, font-weight, color, text-align, letter-spacing, line-height, white-spaceプロパティをご紹介します。

文字を装飾するプロパティは全部で20個以上はありますが、まずはこれらを使いこなせるようになりましょう。

目次

font-family

役割&特徴

文字の書体を指定します。

font-familyを指定しないと、WEBサイトはすべての文字をゴシック体で作成します。
明朝体を利用して和風なサイトを作成したい時はもちろん、ゴシック体でもこだわりの書体があるときに設定します。

CSSで書体を書いた順に適応されていき、適応できない場合はその次に書かれている書体が適応されていきます。
すべての書体を適用できなかった場合は、パソコンやスマホなどに最初から設定されているゴシック体が適用されます。

最近はインターネットも高速化していて昔ほど騒がれなくなりましたが、こだわりの書体は表示に時間がかかるものです。
WEBサイト全体の雰囲気と、表示速度とよく考えて製作しましょう。
※WEBフォントなどを話し始めるとそれだけで1ページ使ってしまうほど歴史ある問題なのです。

body {
  font-family: "Helvetica Neue",
  Arial,
  "Hiragino Kaku Gothic ProN",
  "Hiragino Sans",
  Meiryo,
  sans-serif;
}

font-size

役割&特徴

文字の大きさを指定します。

wordやexcelでは文字の大きさをpt(ポイント)という単位で表しますが、WEBの世界ではpx(ピクセル)やrem、%という単位で表します。
pxはカメラやプリンターで聞いたことがある単位ではないでしょうか。

WEBの世界では文字の標準サイズが16pxと決められています。
また最小の文字サイズが10pxとなっているため、CSSでどんなに小さい文字サイズを指定しても、最小の10pxまでしか小さくできません。
文字サイズを小さくしたい時はHTMLのsmallタグの検討を最初にしてみましょう。

逆に大きくすることに特に制限はありませんが、読む人が読みやすい大きさというものを意識して製作しましょう。

.font-large {
  font-size: 32px;
}

color

役割&特徴

文字の色を変える時に使用します。

文字の色を変えるHTMLタグは昔はありましたが、今はありません。
文字の色を変える時は必ずCSSのcolorを設定することになります。

実際に使う時ですが、HTMLのclassに直接色味を設定することはお勧めしません。
<span class=”red”>サイトは赤を基調とします</span>という書き方をしてしまうと、赤文字を緑文字に変えてほしいと言われた時に、CSSを修正して、さらにWEBサイト全ページの<span class=”red”>を<span class=”green”>に変更しなければならないからです。
注目してほしい部分には最初から<span class=”theme-color”>などと設定しておき、CSSを修正するだけで済むようにしておきましょう。

.theme-color {
  color: red;
}

text-align

役割&特徴

文字の配置を設定します。

左寄せ、中央寄せなどです。
計算結果を表示する表では、1の位の位置を揃えるために右寄せを使用することになると思います。

個人的にはHTMLのpタグには標準でtext-align: justifyを設定することをお勧めします。
理由は見た目がきれいだからです。
ページを作成していくと、文章の右端の折り返しが微妙に揃ってなくてガタガタなことに気づく日が来るでしょう。
その時にjustifyを設定してあると、文字間の余白を自動的に調整して、右端をきれいに揃えることができます。
神は細部に宿ります。

.price {
  text-align: right;
}

p {
  text-align: justify;
}

line-height

役割&特徴

1行の高さを設定できます。

HTMLはヨーロッパで生まれました。
そのため行の高さがアルファベット用になっています。
日本語で読みやすくするためには1.6文字程度の高さにするとよいと言われています。
pタグだけでも最初に設定してしまいましょう。

p {
  line-height: 1.6em;
}

lettet-spacing

役割&特徴

文字と文字の間隔を設定できます。

ゴージャスだったり、ラグジュアリーな雰囲気のWEBサイトを製作するには、文字の間隔をゆったりと取ることも必要です。
ですがあまり離しすぎると読みづらくなります。
本文は0.1em程度が無難です。

また見出しなどで、どうしても1行で納めたい部分が出てきます。
1文字だけ2段目に落ちた見出しはカッコ悪いです。
だけどfont-sizeで文字を小さくすると、あからさまにバレやすいです。
そんな時にlettet-spacing: -0.1emと設定すると幸せになれるかもしれません。

p {
  letter-spacing: 0.1em;
}

font-weight

役割&特徴

文字を太字にします。

文字を太字にしたい時はHTMLのstrongタグの検討を最初にしてみましょう。
重要ではないけど太字にしたい時はbタグもあります。

CSSでfont-weightを指定する時は、おもにtableのthを一括で太字にしたり、標準に戻したりする時に使うことになるでしょう。

table th {
  font-weight: bold;
}

white-space

役割&特徴

文章の折り返し方法を指定します。

最初のうちはtableのthの文字を勝手に改行されて、それを修正するために使うと思います。
その次は問い合わせフォームのtextareaに入力された内容を確認画面に表示させた時に、まったく改行が入っていなくて使うと思います。
そしてJSONファイルの内容を画面に表示させる時に、white-spaceとはマブダチになれます。

.from-json {
  white-space: pre-wrap;
}

まとめ

ここで紹介した外にもさまざまなプロパティがあります。
ですがまずはここで紹介したプロパティを使いこなせるようになりましょう。

text-decorationやtext-shadowなどについては、個別に記事を書きたいと思います。

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