第4回:関数の基礎

プログラミングを始めたばかりのかたにとって、「関数」という概念は難しく感じます。
断言します。
10人中9人はつまづきます。
しかし関数を理解することは非常に重要です。
なぜなら関数を使うことでコードを効率的に管理し、再利用可能にすることができるからです。
この記事では関数の基礎について詳しく解説し、なぜ関数を使うことが良いのか、そして関数が無い場合にはどのような問題が生じるのかを説明します。

目次

関数とは?

関数とは特定のタスクを実行するためにまとめられたコードのブロックです。
関数を使うことで、同じコードを何度も書く必要がなくなり、コードを整理しやすくなります。

補足: 関数は( )でオプションデータ(引数)を受け取り、処理を実行することができます。
これにより同じ処理を様々なデータに対して行うことができます。

関数を利用する理由

関数を利用することで得られる利点は数多くあります。
以下にその主な理由をご紹介します。

コードの再利用性

関数を使うと同じ処理を行うコードを何度も書く必要がなくなります。
例えば2つの数値を足す処理が複数箇所で必要な場合、それを関数としてまとめることで、どこでもその関数を呼び出して使うことができます。

function calculation(a, b) {
  return a + b;
}

console.log(calculation(3, 5)); // 8
console.log(calculation(10, 20)); // 30

この例ではcalculationという関数を一度定義しておけば、どこでも数値を足す処理を簡単に実行できます。

コードの整理

関数を使うとコードを小さなブロックに分けて整理することができます。
これによりプログラム全体の構造が見やすくなり、バグの発見や修正が容易になります。

function morning() {
  console.log("顔を洗う");
  console.log("歯を磨く");
  console.log("朝ごはんを食べる");
}
function afternoon() {
  console.log("昼ごはんを食べる");
  console.log("昼寝をする");
}
function night() {
  console.log("晩ごはんを食べる");
  console.log("お風呂に入る");
  console.log("歯を磨く");
}

morning(); // 朝のルーティンが表示される
afternoon(); // 昼のルーティンが表示される
night(); // 夜のルーティンが表示される

このように関数を使うことで、特定のタスクを1つのブロックにまとめ、コードの見通しを良くすることができます。

可読性の向上

関数を使ってコードを分割することで、他の開発者がコードを読んだときにも、その意味や目的が理解しやすくなります。

function checkBodyHeat(bodyHeat) {
  if (bodyHeat > 37.5) {
    console.log("体温が高いです。休息をとりましょう。");
  } else {
    console.log("体温は正常です。活動を続けられます。");
  }
}

checkBodyHeat(36.8); // 正常な体温に対するメッセージが表示される

関数名が適切に設定されていれば、関数が何をするためのものであるかを一目で理解できます。

関数が無いとどうなるか

関数を使わない場合、どのような問題が生じるのかを考えてみましょう。

コードの重複

同じ処理を何度も繰り返し書くことになります。
これによりコードの量が増え、修正が必要な場合に全ての箇所を変更しなければならなくなります。

console.log("顔を洗う");
console.log("歯を磨く");
console.log("朝ごはんを食べる");

// 兄弟で再度同じ処理が必要な場合
console.log("顔を洗う");
console.log("歯を磨く");
console.log("朝ごはんを食べる");

この例では同じコードが複数回書かれており、朝ごはんを食べた後に歯を磨くように変更する場合には、すべての場所で修正が必要です。

バグの発生率が増える

関数を使わないと、同じ処理を何度も書かなければならず、そのたびにミスが発生するリスクが増えます。
またバグが発生した場合に、修正が必要な箇所が増えるため、バグの追跡も難しくなります。

メンテナンスが難しい

関数が無いとコードの修正や拡張が困難になります。
全体の構造が複雑になり、どの部分がどのように関連しているのかが分かりにくくなるため、メンテナンスが難しくなります。

関数を使いこなそう!

関数はプログラムを効率的に構築し、メンテナンスしやすくするための重要なツールです。
初心者のうちに関数の使い方を理解し、実践することで、より複雑なプログラムを簡単に作成できるようになります。
以下のポイントに注意して作成しましょう。

  • コードの重複を避ける
  • コードの整理を行う
  • 他の開発者にとっても分かりやすいコードを書く

まとめ

関数を使うことで、コードの重複を避け、整理し、可読性を向上させることができます。
これによりバグの発生を防ぎ、プログラムのメンテナンスが容易になります。

関数が無いと同じ処理を何度も繰り返し書く必要があり、バグの発生率が増え、メンテナンスが難しくなります。
関数の基本をしっかりと理解し、これからのプログラミングに役立ててください。

プログラミングの基本を押さえれば、次第により高度な内容にも挑戦できるようになります。
この記事を参考にして、関数を自在に使いこなせるようになりましょう!

次回はさらに高度な関数の使い方や応用について学んでいきます。
焦らず一歩ずつ進んでいきましょう!

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