第2回目ではカフェサイトの基本的なデザインを整えるためにCSSの基礎について学びます。
CSS(Cascading Style Sheets)はHTMLで作成した要素の見た目を装飾するための言語です。
今回の講座では基本的なCSSの書き方や使い方を学び、カフェサイトに適用していきます。
CSSの基本構造
CSSの基本構造
CSSはスタイル(見た目)を設定するための言語です。
p {
color: red;
font-size: 16px;
}
CSSは主に以下の3つの部分から成り立っています。
- セレクタ
-
どのHTML要素にスタイルを適用するかを指定します。
例えば特定の見出しや段落を選ぶことができます。 - プロパティ
-
その要素にどのようなスタイルを適用するかを示します。
例えば文字の色や大きさを設定します。 - 値
-
プロパティに対して具体的なスタイルの値を指定します。
例えば「赤」や「16px」などです。
CSSファイルのリンク
まずHTMLファイルにCSSファイルをリンクします。
前回作成したHTMLファイルのheadセクションに以下のリンクタグが含まれていることを確認します。
<link rel="stylesheet" href="style.css">
これによりstyle.cssファイルに記述したスタイルがHTMLに適用されます。
基本的なセレクタ
CSSのセレクタは、初心者のうちは主に以下の3つを使います。
- タグセレクタ
-
HTMLのタグ名を指定します。
例えばbodyタグ全体に適用する場合は次のように書きます。body { background-color: #f0f0f0; font-family: Arial, sans-serif; }
- クラスセレクタ
-
任意の要素にクラスを指定してスタイルを適用します。
クラス名の前にピリオド(.)を付けて指定します。.header { background-color: #333; color: #fff; padding: 20px; }
- IDセレクタ
-
特定の要素にIDを指定してスタイルを適用します。
ID名の前にハッシュ(#)を付けて指定します。#main-title { font-size: 24px; font-weight: bold; }
CSSの適用例
CSSの適用例
具体的な例を見てみましょう。
カフェサイトのヘッダー、メインコンテンツ、フッターにスタイルを適用します。
ヘッダーのスタイル設定
ヘッダーには背景色とテキストの色、余白を設定します。
以下のCSSをstyle.cssに追加します。
header {
background-color: #333;
color: #fff;
padding: 20px;
}
header h1 {
margin: 0;
font-size: 36px;
}
header nav a {
display: inline-block;
margin-right: 8px;
color: #fff;
text-decoration: none;
}
header nav a:hover {
text-decoration: underline;
}
- header
-
ヘッダー全体に背景色(#333)、テキストの色(白)、パディングを設定します。
- header h1
-
メインタイトルのマージンとフォントサイズを設定します。
- header nav a
-
リンクの色と装飾を設定します。
- header nav a:hover
-
リンクがホバーされたときの装飾も設定します。
メインコンテンツのスタイル設定
次にメインコンテンツのセクションにスタイルを適用します。
main {
padding: 20px;
background-color: #f9f9f9;
}
main section {
margin-bottom: 20px;
}
main h2 {
font-size: 28px;
color: #333;
}
main p {
font-size: 16px;
line-height: 1.6;
}
- main
-
メインコンテンツ全体にパディングと背景色を設定します。
- main section
-
各セクションの下にマージンを追加します。
- main h2
-
セクションの見出しのフォントサイズと色を設定します。
- main p
-
段落のフォントサイズと行間を設定します。
フッターのスタイル設定
最後にフッターのスタイルを設定します。
footer {
background-color: #333;
color: #fff;
text-align: center;
padding: 10px;
position: fixed;
width: 100%;
bottom: 0;
}
footer p {
margin: 0;
font-size: 14px;
}
- footer
-
フッター全体に背景色、テキストの色、テキストの中央寄せ、パディングを設定します。
またフッターをページの下部に固定配置します。 - footer p
-
段落のマージンとフォントサイズを設定します。
サンプルコード全体
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>カフェサイト</title>
<link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
<header>
<h1>カフェへようこそ</h1>
<nav>
<a href="index.html">ホーム</a>
<a href="menu.html">メニュー</a>
<a href="contact.html">お問い合わせ</a>
</nav>
</header>
<main>
<section>
<h2>カフェの紹介</h2>
<p>私たちのカフェは最高のコーヒーと心地よい空間を提供します。</p>
</section>
</main>
<footer>
<p>© 2024 カフェサイト. All rights reserved.</p>
</footer>
</body>
</html>
body {
background-color: #f0f0f0;
font-family: Arial, sans-serif;
}
header {
background-color: #333;
color: #fff;
padding: 20px;
}
header h1 {
margin: 0;
font-size: 36px;
}
header nav a {
display: inline-block;
margin-right: 8px;
color: #fff;
text-decoration: none;
}
header nav a:hover {
text-decoration: underline;
}
main {
padding: 20px;
background-color: #f9f9f9;
}
main section {
margin-bottom: 20px;
}
main h2 {
font-size: 28px;
color: #333;
}
main p {
font-size: 16px;
line-height: 1.6;
}
footer {
background-color: #333;
color: #fff;
text-align: center;
padding: 10px;
position: fixed;
width: 100%;
bottom: 0;
}
footer p {
margin: 0;
font-size: 14px;
}
カフェへようこそ
私たちのカフェは最高のコーヒーと心地よい空間を提供します。
プロジェクトの確認
style.cssを保存して、ブラウザ(google chromeやmicrosoft EDGEなど)でindex.htmlを開いてみましょう。
index.htmlをダブルクリックするとスムーズかと思います。
まずここまででカフェのWEBサイトが上記のように表示されることを確認してください。
まとめ
今回の講座ではCSSの基本的な使い方を学び、カフェサイトの基本デザインを整えました。
CSSを使うことで、HTMLで作成した要素にスタイルを適用し、見た目を改善することができました。
セレクタの種類やプロパティの設定方法を理解することで、より複雑なデザインにも対応できるようになります。
次回はカフェサイトにさらに詳細なスタイルを追加し、レスポンシブデザインについて学びます。
レスポンシブデザインを使うことで、さまざまなデバイスで見やすいサイトを作成することができます。